2022年(令和4年)4月より,情報光システムコース情報系は”知能情報コース”へと変わり,飛躍し続けています!

知能情報コースは昭和48年に創設された情報工学科から始まり、知能情報工学科(工学部),理工学科情報光システムコース情報系(理工学部)を経て半世紀ほどの歴史を有しています.

日本における情報工学・知能情報工学を教育研究する先駆者的な学科として、これまでに多くの優秀な卒業生を社会に送り出してきました.現代社会においては、あらゆる分野で情報処理の技術が活用されています.たとえば,機械工学分野では知能ロボット関連のハードやソフトやコンピュータ・ビジョンなど、電気電子工学分野では論理回路や組み込みシステムなど、生物学関連ではゲノム情報処理やバイオインフォマティクスなど、また単に工学系の分野のみならず、文系の分野、たとえば、経済学では数理ファイナンスなど、心理学関連では認知科学や感性情報処理など、音楽関連ではコンピュータ・ミュージックなど、すべての分野で情報工学は重要な役割を果たしています.

近年,AI(Artificial Intelligence),IoT(Internet of Things),VR(Virtual Reality)などの情報処理技術が社会に急速に浸透し,わたしたち生活の根幹を成しているといってよいでしょう.情報工学はより”知能”を指向した知能情報工学へと発展し,あらゆる分野において重要な位置を占めています.

さあ,新しい知能情報コースで,知能情報工学を徹底的に学んでいきましょう.

教育

知能情報コースには,知能情報工学に関する基礎および発展的な教育(講義)に加えて,グループ単位での“ネットワーク対戦型ゲーム”,“自律ロボットの製作”を通じた総合的学習という,大変ユニークで魅力的なカリキュラム(実験)があります.2年次のソフトウェア設計及び実験(ソフトウェア実験),3年次のシステム設計及び実験(ハードウェア実験/システム実験)がこれに該当します.
ソフトウェア実験では,ネットワーク対戦型コンピュータゲームの製作を通じ,ソフトウェア設計,プログラミング技法に関する専門的基礎を学びます.ハードウェア実験では自律走行型ロボットの製作を通じ,ハードウェア設計,製作の技法と,自律制御に関する専門的基礎を学びます.いずれの実験も最終日にコンテストを行います.コンテスト入賞を目標に,グループ間で競い合いながら,興味を持って楽しく実験に取り組んでいます.詳しくは,ソフトウェア実験ハードウェア実験をご覧ください.

研究

本コースには大きく分けて,情報工学講座と知能工学講座があり,多様で先進的な研究開発に日々取り組んでいます.詳しくは,研究室一覧をご覧ください.

情報工学講座(Aグループ)

コンピュータ技術のハード,ソフト両面における協調的発展に資するために、新しい計算機システムと集積回路に関するハードウェア技術およびソフトウェア技術のほか,人工知能,感性情報処理,情報通信,情報セキュリティ,パターン認識の基礎分野の研究を行っています.

また,情報センターを本務とする教員による講座も含まれ,非線形工学,計算機アーキテクチャ,マルチメディア応用など,コンピュータシステムに関する幅の広い研究を行っています.

知能工学講座(Bグループ)

多方面にわたるコンピュータの知的で効率的な運用に応えるために,人工知能および知識工学などの知識情報処理,ニューラルネットワーク,画像処理技術,音声認識,自然言語処理,情報検索,マルチメディア処理に関する研究を行っています.

サポート

本コースでは,教育環境および学習支援に関して,授業等での学生の理解を助け,学生の勉学意欲を増進し,学生の要望にも配慮する仕組みを用意しています.例えば,担任制を導入して個別に学生の相談に応じたり,新入生研修を開催して教員および在学生と新入生との親睦のきっかけとなる場を設けたりしています.詳しくは,サポートのページをご覧ください.
また,理工学部によるサポートとして,日亜化学工業より理工学部に贈られた奨学寄付金を元に,入学する学部学生および大学院生を対象に奨学金が支給(返済不要)されます.